駐日大使館の米国への発信文

 秘密(解除)
発信:アメリカ大使館・東京 659
受信:国務省、ワシントン 1952.10.3
件名:リアンコールト岩の韓国人

 韓国と日本の間で相次ぐ利害関係の衝突により、両国関係が悪化している。最近、発生したある事件は、今後より大きな問題に発展しかねない。また、アメリカへ少なからぬ影響を与えかねない。その事件と言うのはリアンコールト岩(独島)をめぐる領土紛争であり、日本と韓国の間で領有権をめぐる紛争である。

 国務省はリアンコールト岩の歴史をすでに数回も検討したことがあるが、それをここで詳述する必要はない。その岩はアザラシの繁殖地であり、ある時期、朝鮮王朝の一部であった。その岩は、日本がその帝国を朝鮮に拡張した時、もちろん朝鮮の残りの領土とともに併合された。
 しかしながら、日本政府は、帝国支配の過程においてこの領域を日本の本土に編入し、ある県の行政下においた。
 そのため、日本が平和条約の第2章で「済州島、巨文島及び欝陵島を含む朝鮮に対するすべての権利、権原及び請求権」を放棄することに同意した時、条約の起草者はこの岩を放棄すべき領域に含めなかった。
 日本は、リアンコールト岩に対する日本の領有権は理由のあることとしている。それに韓国が異議を唱えているのは明白な根拠にもとづくものである。

 この岩は韓国と日本の間にある日本海の公海上にあり、国連軍の航空機にとって北朝鮮での爆撃から戻る際に有用である。この岩は、投下目的地で使用されなかった爆弾を落とせるレーダー照準点として使うことができる。
 リアンコールト岩は無人島で、しかも航路の目印になるので、実際の爆撃の標的として理想的である。そのため、日米安全保障協定にもとづく合同委員会による作戦区域の選定において、この岩は上記の目的に役立ち、日本政府により施設として指定されることが合意される。
 その岩は爆撃目標になっており、危険区域として宣言され、週7日、24時間のベースで立ち入り禁止区域として知らされている。

 この効果に関する情報は、極東司令部やおそらく極東空軍および海軍・極東の下部組織をつうじて配布された。つい最近、情報は真珠湾にある太平洋艦隊の最高司令官に流された。水兵への通達、あるいは hydropacの形で事務的に配布できるようにするためである。

 それにもかかわらず、釜山のアメリカ海軍司令官は、リアンクール岩の危険性をまったく知らず、韓国海軍参謀長からリアンクール岩へ科学隊を派遣したいとの申出を受け、許可を1952年9月7日に与えた。科学隊は同年9月12日に出発した。科学隊の目的は明らかではないが、その意図はリアンクール岩へ行き、その近辺でおそらくアシカを捕らえている。
 「科学隊」はその島へ到着し、何の自己も無くすごした。しかし、科学隊の帰る時の9月15日にリアンクール岩周辺で貝を採取していた漁夫が米軍機に爆撃された。幸いにも洞窟に非難して怪我はなかったと一行は報告した。
 科学隊がリアンクール岩へ行くことを認めたCTG95.7の元来の許可は本大使館に非公式にもたらされた。当館は、極東海軍司令官を通じて極東司令官にCTG96.7がこうした許可を今後は出さないようにアドバイスするよう申入れた。爆撃事件が起きたのはこの申入れ後であった。

 ここにリアンクール岩の危険性を繰り返すのは、今後、リアンクール岩への韓国隊が怪我をしたり死んだりするような事故に米軍や国連軍の司令官が巻き込まれないようにすることにある。しかし、韓国の粗暴な統治の故に、自営のすべての漁夫がリアンクール岩へ出漁するのを止められるのかは疑問である。そのため、近い将来、アメリカの爆撃が死亡事故などを引き起こし、それで韓国人がリアンクール岩に更に注目し、アメリカの努力が報われない不幸な結果をもたらすかもしれない。

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  • 最終更新:2010-03-08 02:51:59

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